2023.02.23
ジャンプの回転を速くするトレーニング【フィギュアスケート】
フィギュアスケートの回転を速くするには腕をしっかり振れる事が大切です。
でもただ単に腕を思い切り振り回せばいいのかというと、腕の振りが強くなるとその分遠心力がかかってくるので軸が曲がりやすくなります。
腕の振りが強くなればなるほどそれに耐えられる体幹が必要になってきます。
なのでハーネストレーニングだけでは上達するのに時間がかかるので、体幹トレーニングが必要になってきます。
体幹トレーニングもプランクなどの一般的に体幹トレーニングと呼ばれているものとは少し違い、フィギュアスケートで大切なのは回転やスピードに乗ったまま体幹をトレーニングするのは少し違います。
プランクが5分キープできるようになったからといってトリプルが跳べるようになる訳じゃないのと同じです。
フィギュアスケートのジャンプは高く跳ぶ事、速く回る事が重要になりますが、高く跳ぼうとして腕の振り方を上下に振って勢いをつけると回転が弱くなってしまいますし、速く回転しようと思って腕の振りを強くすると跳び上がる時に上がりきれずに回ってしまい回転が足りなくなる時もあります。
一つ一つの動作を別々にトレーニングするのは簡単ですが、高さを出して回転の速さを出す事を同時に行うとなると難しくなってきます。
なのでこのトレーニングは回転の速さとジャンプの高さを同時に行うトレーニングが必要になってきますし、それを頭で理解できても実際の動きに反映させれるようになるにはそのトレーニングを反復してある程度体に叩き込まないといけません。
そしてそのトレーニングの方法、種類も沢山あるし成長や年齢や段階を踏んで変えていかないといけないので、独学でやるのは至難の業だと思います。
トレーニングのメニューをそのままパクっても何の成果も得られないのはこういった理由からです。
①ジャンプの妨げになっている動きの癖を見つけて動かし方を変える
→ここが1番重要です。どんなトレーニングをしていても動きの癖を直さないまま良いトレーニングをしていてもパフォーマンスが変わらない事が多いです。
②ジャンプの高さを出す事と回転を速くする事を別々にトレーニングしている
→回転の速さばかり先行している跳び方なのか、ジャンプの高さばかり先行して回転がかけれていないのか?などを見極める事ができて、それをバランスよくトレーニング指導できるトレーナーは数少ないです。
③トレーニングメニューが変わらず何年も変わらず毎週同じ
→ボディメイクなどのトレーニングはBIG3など基本のトレーニングや鍛えたい部位のトレーニングを繰り返し行いますが、ジュニアアスリートのコーディネーショントレーニングはメニューをどんどん変えていかないといけないですし、情報もどんどん新しくなってきます。
基本的なトレーニングもありますが、色んなパターンで動けるようになるとパフォーマンスも上がってくるので1つのパターンのトレーニングを入手できてもあまり意味がないと思います。
これらの事を親御さんが見よう見まねでトレーニングしようとしても難しいと思います。
なぜかというと私が研修でスタッフに時間をかけて教えたり、フィギュアスケート専門パーソナルトレーナー養成講座で研修する時も何日も何時間もかけて研修します。
・どういった意図でこのトレーニングをしているのか
・何に必要なのかなど分からずに
・どこを見てどう指導していいか分からないトレーニングの素人の親御さんが見よう見まねでトレーニングメニューを覚えてお子さんに教えてもパフォーマンスは変わらない
・むしろ動きの癖が直らないままトレーニングしているのでジャンプのパフォーマンスは変わらないと思います。
話が脱線してしまいましたが…
フィギュアスケートのジャンプは下半身の力と上半身の力をうまく連動させて高さと速さをバランス良く出していける体の使い方をトレーニングしていかないといけません。
・ジャンプの回転は速いけど高さが出ない
・ジャンプの高さはあるけど回転が遅い
これらのお悩みはフィギュアスケートの専門のトレーニングを反復と継続することによって得られます。
奥が深いです…