2020.11.10
チャンスは平等である
「ストレートボディに通い始めて、バランスが良くなり跳べなかったジャンプも跳べるようになったので退会します」という、マイナスではない良くなったという理由で退会される方もいます。
でも、、、それはトレーニングを継続しているから調子が良くなっただけで、トレーニングをやめてしまったらだんだん体は元に戻ってしまいます。
前回のブログの続きにもなってしまいますが、トレーニングを始めて調子が良くなって、トレーニングの順番を覚えて自主練していても元に戻ります。
私は今でもトレーナーをつけてトレーニングしています。自己流だとどうしても自分の楽なやり方でトレーニングしてしまい、それを注意してくれる人がいないと何年もトレーニングしていても癖が出てきてしまい、自分では直せないからです。
あとは誰も見てないところで1人でやっても100%の力を出さないように省エネでトレーニングしてしまうし、トレーナーがいる時と同じくらい集中できないというのも理由の一つです。
それで話を戻しますが、調子が良くなったら退会して、数ヶ月後に調子が悪くなってきたから再入会したいという方が多かったので、ストレートボディでは随分前に再入会制度をなくしました。
スケートの練習もトレーニングの練習も現役を続けている間は必須です。
継続する事に意味があるので、調子を崩した時だけの駆け込み寺的な存在にはなってはならないと思っています。
トレーニングはそういうものではなく、調子が良くても悪くてもコツコツと継続するものなので、継続できる方だけに通って欲しいと思っています。
トレーニングに対して駆け込み寺的に思っていたり、何か特別なアクロバティックな派手なトレーニングをして1回で劇的に変えてくれるんじゃないかと期待されて入会される方も多いのですが、私が「地道にコツコツと継続！！」と言うと「こんな大した事ないトレーニングなら不要です！」と怒り出す方、「え？そんなに継続しないと効果出ないんですか？数回でいいのかと思いました」とすぐにやめてしまう方も多いです。
きっとご自身がスポーツを真剣に取り組んだ事がないのかもしれませんが、どの競技でもそんな簡単に技術を習得できません。
スポーツではありませんが、私は以前フラダンスを習った事がありました。
友人とフラダンスならお尻をフリフリして手も簡単に動かすだけだろうから他のダンスよりも簡単にすぐに踊れるだろうと思って始めましたが、中腰で動き続ける事すら知らず、さらにずっと中腰で腰を動かしながらステップも踏み、更に手と顔の振り付けやフォーメーションまで、素人が簡単にすぐ踊れるようなものではないと実際にやってみて実感しました。
ですので、トレーニングやスケートや他のスポーツ経験がない、またはスポーツ経験はあっても真剣に取り組んだ経験のない親御さんですと、そのあたりは体験した事がないので、理解して頂くのは難しいのだろうなと思います。
親御さんがスポーツに真剣に取り組んでいらっしゃった方ですと、トレーニングがそんな簡単な事ではないことや、継続するのは当たり前という感覚もご理解いただけるのですが、そうじゃない方の中にはトレーニング数回やったらジャンプ跳べるようになるんだろ？というのが当たり前な感じで来られると「トレーニングがたいした事ないから結果が出ない」と言い出します。
ストレートボディで今まで誰一人とトップ選手が輩出していないのならそのお気持ちも分かりますが、日本代表選手や全日本クラスの選手もいます。
そしてトップ選手を沢山輩出されてるコーチのチームの全員がトップ選手かといえば、そうでもありません。
日本代表、オリンピック選手を輩出しているコーチのチームにいても全日本に出た事がない子もいます。
最高のコーチに最高のトレーナーをつけてもなお、トップクラスになれないのだとしたら、コーチのせいでもトレーナーのせいでもなく、本人のせいです。
環境はすごく大切ですが、最高の環境にいても結果が出ないのは本人のせいです。
どこが足りてないのか？どこを改善すべきか？自分のせいにしてきちんと見つめる事ができる子は伸びます。
でも親御さんが他人のせいにばかりしていつも人の文句しか言ってないようでしたら、親の背中を見て子供は育ちますので、似たような考え方になってしまいます。
もし今、最高の環境にいても結果が出ていないのなら振り返る必要があります。
コーチやトレーナーはみんなに同じようにアドバイスしているはずです。
それを素直に受け入れる事ができなかったり、うまくいかない時に他人のせいにしていてはいつまで経ってもヘタクソのままです。
先生からのアドバイス、チャンスは皆同じように与えられています。
それを受け取るか、受け取らないかは本人次第です。
