2018.10.17
夢実現は逆算力にあり 〜2ヶ月の集中トレーニングのススメ〜
前回、スケーティングは内装・外装のようなものであり、トレーニングは家でいう基礎工事みたいなものだというお話をしたと思います。
スケーティングに費やす時間を増やしても頭打ちになってきたり、ダブルアクセルの壁、トリプルジャンプの壁がなかなか越えられない方は、この2ヶ月だけは!と覚悟を決めてトレーニングに集中されると体の動きが全く変わります。
もちろん週1回のトレーニングでもいいですが、しっかりとした地盤を作ること、ガラっとパフォーマンスを変えるには週2-3回×2ヶ月程度は必要になります。
(逆に、基礎体力がある子、身体の使い方がいい子は集中コースは受けなくてもいいので、次のステップ(例えば表現力、スケーティング)を磨くようにとこちらから言う事もありますが…)
ジャンプを跳ぶ為の姿勢、正しい筋肉の使い方、動かし方、タイミング、などをトレーニングして、沢山反復する時間がないと自分のものになりません。
やはり、時間が…という方も多いと思います。
でも本当でしょうか。
フィギュアスケーターは練習も多いですし、多忙なお子さんが多いです。でも、トップレベルの選手になればなるほど遠征とか試合とか忙しくなるのに、時間配分がとても上手ですし、トレーニングの優先順位を上げて休まない子が多いです。
下のレベルになればなるほど、当日のキャンセルが多かったり、他に予定が入りましたと言われる事が多いです。
上を目指す子供と保護者の方にはお話するんですが「まず目標を決める事、そこから逆算する事」をお話します。
目標が曖昧で目先の出来事に振り回されていたら目的地には到着しません。目標はカーナビと同じように先にゴールを設定します。そうすると、それに必要なコースが出てくると思います。皆さんには一番の近道を選択して欲しいなと思います。
《とりあえず強くなりたいから練習増やして、でも他の習い事もさせたいから…、バレエも必要かな?ストレートボディの体幹トレーニングと他のトレーニングも習わせた方がいいな》など、あれこれ予定を詰め込んでいたら、結局どれも休みがちになってしまい、結果、全然上達してない子は沢山います。こういう時は目標を思い出し、逆算してみてください。
まず、
オリンピックを目指す
それであれば全日本に出場しなければならない
ならば、ブロック大会に出場しなくてはならない
であればバッジテストに合格しなくてはならない
では、今やる事はなんでしょうか。
表現力を上げる為にバレエを頑張る?
スケーティングの技術をあげる為にとりあえず氷の上で頑張る?
選択肢は色々とあると思います。
高校生の生徒のお母さんとそんな話をしていたら「何でもかんでもやらせてもスケートが上達するとは限らないんですよ!」とおっしゃっていました。
私もそう思います。
沢山色んな事をさせたら子供は疲れるし、疲れると集中力もなくなってくるし、その状態でトレーニングしても、スケートの練習をしても、スケート一本に懸けている子達にはかないません。
色んな事に教養があり、何でもできる子はすごいと思いますが、一芸に秀でる子には敵わないんですよね。。。今まで沢山の子達を見てきて、それは本当に痛感します。
もし、フィギュアスケートで上を目指すまたはジャンプを克服したかったら、トレーニングも集中する事が大切であり、最も効果な方法です。
確かに経済的、時間的な都合もあると思います。
でも本当に変わりたい!もう一つ上にレベルアップしたい方は
ストレートボディにお時間頂けませんか?
子供さん達のより良い未来の為に、笑顔の為に。