2018.11.30
才能
「うちの子は才能がありますか?」「うちの子は才能がないから。。。」こういう言葉をよく耳にします。
確かに簡単にジャンプが跳べるようになる子は「才能がある」と思われるかもしれません。しかし、先に早くジャンプが跳べるようになるよりも、ジュニア・シニアまで活躍するためには、早い遅い、才能あるなしは気にしない事が重要です。
才能ってなんでしょうか?
他人より早くジャンプが跳べて、どんどん進級しているときは「あなたは才能があるのね!」というように褒められます。
しかし、例えば怪我でそのまま引退したり、例えばその後どんどん若い子に抜かれていき、トップになれなかったら「才能がなかったんだ」と言われます。
もっとわかりやすい例があります。
例えばかけ算。
幼稚園でかけ算が出来たら才能がある、できなかったら才能がないですか?学年が上がり小学校3年になればほとんどの子が出来るようになりますよね。では、早く出来た子と習ってから出来るようになった子の才能の差はどこに行ってしまったんでしょうか?
逆にあれだけかけ算は早く出来たのに、中学になったら勉強しなくなって成績が落ちてきたという子もいるでしょう。才能は全くなくなってしまったのでしょうか?
才能って結局、【現時点での結果】を見て【他人】が勝手にラベリングすることなのです。
いろいろな事は実は時間に比例します。通常の事が出来るまでの時間は一定であり、その時間数を経過すれば誰でもその【到達点】には到着します。早いか遅いかなのです。
成功は山登りではない、平面を歩いているんだ、という言葉を聞いた事があります。山登りであれば特別な装具、体力、能力が必要でしょう。
しかし、成功は平面を歩いているだけ、いずれは目標に到達します。それが早いか遅いかです。だから、【現時点での結果】に注目する必要は全くありません。
平面を歩いているのであればやる事は一つです。
ただ歩く事。
その時点でのトップにいたいのならば歩き続ける事が必要です。トップレベルで活躍している選手で練習していない人は聞いた事がありません。
何年も沢山の子供達を見てきて思うことは、きちんとやるべき事をやっていたら、絶対に結果はついてきます。
もちろん、平面でも遠回りする道を歩いてしまっている人もいます。そのような子にはまっすぐ歩ける道を教えてあげます。
【こっちが近道だよ!実は遠回りのように感じるかもしれない、でも、頑張って。
大丈夫、今までここまで歩いて来れたんだから】
実は才能とは、特別な事ではなく、
【継続する力、持久力】の事を言うのです。