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もともと運動神経抜群だったり、スケーティングにセンスがあっても、大事なノービス、ジュニアの時期で怪我で離脱する子は多く、将来を有望視されていても怪我の繰り返しでベストな状態を試合に合わせる事ができずに素質はあっても日の目を見ない子も沢山います。

突発的なアクシデントは別ですが、怪我をするには大抵身体の使い方に原因があります。

身体の使い方を見ると、ああ、この子は腰を悪くしそうだなとか、膝に負担かけてるなぁとか、足首に悪そうだな、、、などが分かります。

本来正しく動かすべき関節、筋肉がうまく動かないと、代償動作で負担をかけたくない腰、膝、足首に負担をかけてしまいます。

特にフィギュアスケートの競技特性上、関節に負担のかかるスポーツですので、トレーニングで正しい動きを習得する事が怪我の予防には必要です。

怪我をしないよう予防するためには定期的なトレーニングは欠かせません。

関節を支える筋肉は常に使っていないと衰えます。動きの癖もあるので、トレーナーにきちんと見てもらってトレーニングしないと、自分の楽な動かし方を無意識にしてしまうので、トレーニングは自己流ではなく、トレーナーに見てもらう事をお勧めします。

トレーニングを教えている私もパーソナルトレーナーをつけてトレーニングします。

自分1人でやってしまうと、ついつい得意な方だけを使い、左右差が出て動きが片方だけ悪くなったり、同じ動作でも腹筋を使わずにアウターだけで動いたり、、、自分が楽だなと思う動かし方は必ずと言っていいほどトレーナーに注意されます。

こういうちょっとしたことの積み重ねが腰痛などの怪我の原因になるので、時間をかけて正しい動きをトレーニングしないと強い身体は作れません。

今までの経験上、アドバイスできることは沢山あるのですが、なかなかアドバイスを素直に聞いて下さる方は少ないので、あまり私が言いすぎてもしつこいだろうしと思い、言わなくなるのですが、その後大きな怪我をする子を見ていると、もっと強く言ったほうが良かったのかなぁ。と思ったりもしますが、アドバイスを受け入れるかどうかは本人次第ですし「私のママがinoko先生に相談しても違う答えが返ってきたから残念だって言ってたよ。」と子供伝えに聞くと、ああやっぱり私のアドバイスは聞いてもらえてないなーと思うので、その子の為に色々考えてアドバイスしても時間の無駄なので、今後はうちに相談せずに、他で相談して下さいと言ってアドバイスはやめるようにしています。

怪我をする前にどれだけ予防にかけれるかが大切なのですが、予防に時間とお金をかける人はかなり少ないです。

怪我をしてからでは時間もお金も予防に比べたら何倍もかかる子が多いです。

まず復帰するまでにかかる時間を考えたら、お金では買えないですし、お金よりも何よりも滑れない期間が一番もったいないと思います。

スポーツは先を見て逆算して行動しないといけません。目先の事にとらわれて無理してしまうと、あとで大きな痛手になる事が多いです。

今さえ良ければ！とりあえず今、今だけなんとかしたいという考えだと子供が潰れます。

潰れてしまってからではどうしようもなくなります。

ほとんどの親御さんはご自身の中で答えが決まっているので、それと同じ内容か、背中を押す内容じゃないと受け入れてくれません。

トレーニングのプロ、治療のプロのアドバイスを聞いてもご自身が納得できないから受け入れないのはかなりナンセンスです。

お金のかからない事、時間のかからない事、楽してすぐに効果の出るもの。。。そんなものはありません。

トップレベルの選手ほど、時間もお金もかけています。スポンサーがつくまでは大変でも、それでも行動し続けています。

スポンサーも結果を出さなければ付きません。結果を出すまではとても大変です。

フィギュアスケートはお金もかかりますし、親御さんも送り迎えや練習の付き添いなど、色んな面で負担は他のスポーツより多いと思います。

とてもじゃないけど、子供にとっても趣味の範囲でやるスポーツではないと思っているので、私もつい熱が入ってしまいます。

だから余計にみんな強くなって欲しい、怪我をせずに自分の本来の力を発揮して欲しいと思っています。

信じてついきて下さる方には私がお伝えできるもの全てお伝えして、向き合っていきたいと思っています。