2023.03.01
質問「ジャンプが跳べる近道やコツが知りたいです」
タイトルにもある「近道」
この仕事をしていて1番多く聞かれる質問です。
近道を探す人が多いから「簡単に跳ばせてくれそう」「短期ですぐに跳べそう」な怪しげな所が商売としては上手くいってるように思います。
フィギュアスケートでトップになるのはひと握り…。
どの世界でもそうですが、羽生くんや真央ちゃんみたいになりたい!でもなれるのはひと握りだろうから、どうせうちなんて、、、って思う方が多いですが、私が今まで色んなフィギュアスケート選手を見てきて思う事は
「近道を探す人が多すぎて地道に努力し続けてる人が少ないから地道に努力し続けれる人が結果を手にできるんだ」と思っています。
軽くちゃちゃっとやって簡単に跳べて、それをノービスからシニアまでずっとトップレベルを維持してる子は私は見た事がありません。
すごく調子の良い日があっても次の日調子を崩す事もあるし、頑張っていてもずっとジャンプが跳べなくて辛い思いをしながらも毎日頑張り続けても、なかなか上手くいかなかったりします。
じゃあストレートボディは近道も教えてくれない、地道に努力しろって言うならなんの意味があるんだ?!って思われるかもしれません。
ストレートボディではジャンプの妨げになってる体の動きの癖を見つけて、効率よく効果的に動かせるようにトレーニングしていきます。
正しく体を動かせるようになると余計な力は要らなくなりますし、怪我の予防にも繋がります。
そしてコーチのアドバイスにすぐに対応できるようになっていきます。
コーチからどれだけ素晴らしいアドバイスを頂いたとしても、言われた通りに動けなければ意味がありません。
地道にコツコツとトレーニングを継続している子は成長期でグンと伸びますが、近道ばかり探して目新しい所を転々としてる子は2〜3年後にはいなくなってたりします。スケート自体をやめてしまったのか、活躍しなくなって名前を見る事がなくなったのか分かりませんが、結局急がば回れなんです。
この前お正月を迎えたと思ったらもう3月です。
1年なんてあっという間に経ってしまいます。
コツコツやっているのはすごく遅く遠回りに感じるかもしれませんが、あっという間に1年、2年経っていきます。
ノービスの時期からきちんとトレーニングをして正しい体の使い方を身につければジュニアからシニアに上がる頃に一気に活躍するくらいの選手に化けたりします。
ここ最近ノービスBのカテゴリーの方からのご入会が多くてとても楽しみです。
1番伸びしろのある年齢なので今後の活躍に期待です。