2021.03.27
ジャンプが跳べない4つの理由
ジャンプが跳べない理由は一つではありません。
「うちの子はこのジャンプが跳べないのですが、何をすれば良いですか?」と運動経験のない方に限って、これさえすればすぐに跳べるようになると簡単に考えておられるように感じます。
ジャンプが跳べない理由はいくつかあります。
①三半規管がうまくトレーニングできていない
フィギュアスケートは頭の位置や体の向きなどあらゆる方向からバランスを取ります。座った状態でのスピンや、立った状態で足を上げるスピン、立った状態で体を横に倒して回るスピンなどスピンだけでも頭の位置は変わりますし、スピンは早いスピードで方向も変わっていきます。その合間にジャンプを跳びますので、三半規管がうまく使えなければなりません。
②体幹が弱い
体幹トレーニングをしているから体幹が強くなる!というのはちょっと語弊があるかもしれません。なぜならきちんと腹圧を高めて安定させた状態で体幹を鍛えるトレーニングをしないと効果はほぼないようなものになってしまうからです。体幹トレーニングに何年通っても見違えるほど変わらないのは肋骨がリブフレアの状態で肩に力が入ったり、顎が出たりなどの代償動作のせいで体幹が安定してないかもしれません。
この動きを見極めれるトレーナーじゃないと、同じトレーニングでも効果は全く変わってしまいます。
③足裏の状態が悪い
フィギュアスケートの靴はとても硬いです。その硬い靴でジャンプしたり激しい動きを行うので足のアーチが崩れて足の指が上手く使えなかったり、膝が内側に入ってグラグラして安定しなかったり、足裏の状態でバランスはかなり影響を受けます。オーダーのインソールを入れることは基本ですが、足の裏のセンサーの固有受容器に刺激を与えるトレーニングも必要になってきます。
④視覚や感覚器
視覚や感覚器もバランスを良くするためにとても重要です。ヴィジョントレーニングとはまた別のトレーニング法になりますが、視覚、感覚器にアプローチするトレーニングも必要となってきます。
まずトレーナーが「この子はどこにトラブルがあってバランス、回転、ジャンプの妨げになっているのか?」見極めが必要です。
私がよくストレートボディのトレーニングを真似しても効果が出ないというのは、こういった見極めができない親御さんが見よう見まねでトレーニングしても、感覚器にアプローチしなければいけない子に足裏のトレーニングばかりやっていても変わりません。
そしてトレーニングは段階を踏んでやる事も変わってくるので、子供達の状態、年齢、レベルに合った指導が必要になるので、専門的な知識を持ったトレーナーの元で指導を受けなければ意味がないのです。
これらを改善していくことで、軸の移動が上手にできるようになったり、バランスが安定したり、軸がしっかりして体幹も強くなれば回転も速くなります。
特に成長期を迎える前のノービスの年齢からこれらのトレーニングをきちんと行えば成長期に怪我やジャンプの調子をずっと崩してしまうようなトラブルは最小限に回避する事ができます。
ノービス時代にどれだけ活躍しても怪我やジャンプの調子が崩れたりしているとジュニア、シニアに上がる頃にはかなり差をつけられて抜かれる子も沢山います。
フィギュアスケートのスケートの練習だけ沢山やっている子にこういったトラブルが多いように見受けられます。
4月からの新しいトレーニングはさらにこれらの原因にアプローチするトレーニング法が入ってくるので楽しみにしていて下さい。
ストレートボディのフィギュアスケート専門の体幹トレーニングではあらゆる方向からアプローチし、一人一人のジャンプの妨げになっている原因から改善するトレーニングを提案しております。
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東京の千駄ヶ谷スタジオでは体幹トレーニングのみとなっております。
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【フィギュアスケート専門の体幹トレーニングはストレートボディ】