2021.11.02
コーチに筋トレを増やせと言われた
「コーチから筋トレを増やすよくに言われたんですが、ストレートボディでやってるメニューを反復して毎日やれば大丈夫ですか?」と聞かれる事が多いです。
滑っている時に筋肉が少ないからジャンプ力が上がらないので筋トレしなさいと言われたので筋トレを増やしたらジャンプが崩れた、、、という話もよく聞きます。
まず、トレーニングのメニューを自分で反復してもあまり意味がありません。
これもよくブログで書いていますが、コーチのレッスンは週一であとは自主練して上手になりますか?と同じ話です。
トレーニングもメニューが大切ではなく、ジャンプに必要な上半身と下半身の連動をうまくさせる事が必要です。これは自主練ではできません。
どのように地面に力を伝えるのか?高く跳ぶテクニックと速く回すテクニックは別になります。
その別々のテクニックをうまく連動させてジャンプのパフォーマンスを上げるには、、、これはかなり指導者にスキルが必要です。
それを自主練でやるのはまず無理です。反復したとしても自己満足や安心感は得られますが、それではジャンプ力は上がりません。
ジャンプ力を上げるコツを毎回反復して、うまく体を連動させるトレーニングを繰り返し継続していかないとジャンプは上達しません。
そして筋肉を沢山増やす筋トレをしても、逆に体重が重くなり跳びづらくなる子が多いので、トレーニングで効率よく体を動かす練習をして、筋肉を増やすのではなく、今ある筋肉をもっと効率よく動かせるようにするだけでパフォーマンスは変わります。
ほとんどの子は自分の思ったように体を動かせていません。だから筋肉を増やすのではなく、今ある筋肉を使えるようにしていくことの方がフィギュアスケート選手には大切な事となります。
実績のある有名なコーチの練習メニューを全て真似しても全員がトップ選手になれないように、メニューが大切ではなくて、指導者のスキルが大切になります。
氷上でやる技術は指導者に教わらないと習得できないと思われますが、陸トレも同じです。
ほとんどの方は陸トレなら簡単そうだし、真似できそうって安易に思われますが、どれだけ真似しても一向にパフォーマンスは変わらないでしょう。
トレーニングの種目を覚えて上手にできるようになるのは真似してできるかもしれませんが、ジャンプのパフォーマンスを変える事はできないと思います。
それくらい体を連動させるトレーニングは難しく、コツもいるし、ダメな動きと正しい動きを見分けれないと修正もできないので誰にでも出来る事ではありません。
ですのでトレーニングはきちんと指導者に教わる事が本当の意味で近道だと思います。