2021.09.01
フィギュアスケートのジャンプ力を上げるために重要な事
ブロック大会に向けて新しい子達が入会してくれました。
ストレートボディに入会する子は初めてのトレーニングの子は少なく、みんなどこかでトレーニングしているけどあまり効果を実感できずうちに変わってくる子が多いです。
重要な事はトレーニングの種目や内容ではなく、指導方法だと思います。
フィギュアスケートのコーチもトップ選手を何人も輩出している方とそうでない方の違いって練習内容ではないと思うんです。基本の練習ややる事、やるジャンプなどやる内容ではなく、コーチの教え方で子供の伸びが違ってくると私は思っています。
トレーニングもそうです。うちだけ特別なアクロバットな内容でどこにも真似できないような変わったトレーニングをしている訳ではありません。
では、どこが違うのかというと「体の使い方をどう使うか」だと思っています。
生徒の中には「ジャンプはお尻の筋肉が大切だ!」と言われてお尻の筋トレばかりやっていたらジャンプの調子が狂ったと言ってうちに来た子がいました。
ジャンプにお尻の筋肉が必要だからお尻の筋肉を単体で鍛えてもパフォーマンスは上がりません。
スポーツは体の連動が重要で、上半身と下半身をうまく連動してパワーを生み出さないとジャンプ力は上がらないのです。
だから体幹トレーニングだ!と言って毎回プランクのポーズをやっていても、プランクのポーズの持続時間が長くできるようになるだけで、ジャンプのパフォーマンスが変わる事はないと思います。多少はやらないよりはマシかもしれませんが、目に見えて劇的に変わる事は私の経験上ではありません。(あくまで経験上です。エビデンスはありません)
足をの力をどのように床に伝えるかの伝え方が違うだけでジャンプの高さも変わりますし、腕をどうやって引けば締めるタイミングが早くなるかも変わってきます。
ですが腕が大事だと言って腕に重りを持って腕の筋トレをしてきても締める速さが変わるわけでもないです。
大切なのは複数の筋肉や関節をうまく連動させて体を効率よく動かせるようになる指導です。
たまに親御さんがうちのトレーニングの内容を覚えてお子さんにおうちでやらせていても、その子が伸びないのは体の使い方を知らない人が同じ内容のトレーニングを教えていても意味がない事になってしまっているのです。
ハーネストレーニングも同じです。ストレートボディではこうやってハーネスを回してるんだなと思って自宅に購入して回してる方もいますが、踏み切り時の体の使い方やうまく連動させる練習ではなく、ただ単に何回も同じ跳び方でぐるぐる回しているだけなので効果は出ないのです。
効果の出ないやり方で家に帰っても子供が疲労するのはかわいそうです。トレーニングはプロに任せて、お子さんな自宅でしっかりストレッチをしてその日の疲労を翌日に持ち越さないようにしていただけると嬉しいです。